脳梗塞急性期・慢性期におけるアスピリンの効果
アスピリンは日米欧のガイドラインにおいて、
脳梗塞急性期(48時間以内)の投与がグレードA、
クラスⅠで推奨されている唯一の経口抗血小板薬です。
脳梗塞発症48時間以内のアスピリン投与はプラセボ群と比較して脳梗塞の再発率、脳卒中の再発または死亡率を有意に低下させました。
イベント発生率(CAST-IST複合解析:システマティックレビュー、主要エンドポイント)<海外データ>
CAST-IST(Chinese Acute Stroke Trial & International Stroke Trial)複合解析1)
デザイン:2つのランダム化二重盲検プラセボ比較試験CAST(中国)2)とIST(34ヵ国)3)から、
脳梗塞急性期のアスピリンの有用性を検討したシステマティックレビュー

対象:脳梗塞急性期の患者40,090名

エンドポイント:イベント発症率(脳梗塞の再発率、死亡率など)、患者背景によるアスピリン投与効果への影響

1) Stroke 2000; 31: 1240-1249.(COI:バイエルの関与あり)
2) Lancet 1997; 349: 1641-1649.
3) Lancet 1997; 349: 1569-1581.(COI:バイエルの関与あり)
アスピリンは日米欧のガイドラインにおいて、
脳梗塞慢性期(非心原性)の投与がグレードA、
クラスⅠで推奨されている唯一の経口抗血小板薬です。
アスピリンは脳梗塞の再発を22%減少させました。
アスピリンによる脳・心血管イベントのニ次予防効果
(ATTメタアナリシス2009、主要エンドポイント)<海外データ>

Lancet 2009; 373: 1849-1860, Supplementary webappendix. より作図

ATTメタアナリシス2009
デザイン:脳・血管イベントに対する抗血小板薬の一次予防および二次予防効果を検討した無作為化
比較試験のメタアナリシス(一次予防:6試験、二次予防:16試験)

対象:一次予防: 2年以上の治療が予定されている非糖尿病患者95,000名
二次予防: ATTメタアナリシス2002 2)の対象試験から、心筋梗塞、脳卒中、一過性脳虚血発
作(TIA)の既 往歴のある患者17,000名

エンドポイント:重篤な血管イベント(心筋梗塞、脳卒中、血管死を含む)、主要冠動脈イベント、
全脳卒中、全死

【バイアスピリンの本邦で承認された用法・用量】
狭心症(慢性安定狭心症,不安定狭心症),心筋梗塞,虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作(TIA),脳梗塞)における
血栓・塞栓形成の抑制,冠動脈バイパス術(CABG)あるいは経皮経冠動脈形成術(PTCA)施行後における血栓・塞栓形
成の抑制に使用する場合通常,成人にはアスピリンとして100㎎を1日1回経口投与する。なお,症状により1回300㎎まで
増量できる。